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第27回(2020年(令和2年)9月13日実施)建設業経理士試験 2級 第3問・第4問の解答速報?・解説

今回は2020年9月13日に実施された第27回建設業経理士試験の2級試験の第3問・第4問の解答速報?・解説を作成してみました。

 

目次 

 

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解答

第3問(14点)

問1


 (A)¥  30,000
 (B)¥  26,000
 (C)¥  65,000
 (D)¥  88,800

問2

    ¥ 182,000


第4問(24点)

問1


  1. A
  2. B
  3. C
  4. A

問2

 

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解説

第3問(14点)

問1

移動平均法】
 (A)¥  30,000
  3/2 300個×@100=30,000 在庫300個

 (B)¥  26,000
  3/12 3/5受入時:(300個×@100+900個×@140)÷1,200個=@130
     200個×@130=26,000

 (C)¥  65,000
  3/17 500個×@130=65,000

 (D)¥  88,800
  3/30 600個×@148=88,800


問2

 ¥ 182,000

【先入先出法】
 3/2 300個×@100=30,000
        ※前の仕入れ(受入)分は3/1前月繰越の@100のみ

 3/17 100個×@100=10,000
    400個×@140=56,000

        ※3/1の600個-3/2払出の300個ー3/12払出の200個

    =100個(3/1前月繰越分の残り個数)
           よって、500個のうち、100個は@100、

       400個は次の3/5受入の単価@140で計算。

 3/30 500個×@140=70,000
    100個×@160=16,000
   ※3/1分の在庫は残っていない。
   次の3/5受入分は900個ー上記3/17払出の400個500個残っている。
     よって、600個のうち500個は@140、100個は@160で計算。
     
 以上より 30,000(3/2)+10,000(3/17)+56,000(3/17)+70,000(3/30)+16,000(3/30)182,000   


第4問(24点)

問1

 1. A
  
『工事外注費』は製造原価報告書に記載されるため「工事原価」になります。
 参照:原価計算基準五(二)

 2. B

『本社経理部職員の人件費』は「販売費および一般管理費」に該当するため「期間原価」になります。
 参照:原価計算基準五(二)

 3. C

社債発行費償却』は工事原価にも販売費及び一般管理費にも該当しないため「非原価」になります。
 参照:原価計算基準五(一)3

  4. A

『仮設材料費』は製造原価報告書の「材料費」に該当するため「工事原価」になります。
 参照:原価計算基準五(二)


問2

 1.まず一番上の行の「部門費合計」問題文2.の「各部門の原価発生額」(仮設部門を除く)そのまま記入(転記)していく。

 2.問題分3.の「サービス提供割合」を使って?以外の部分を埋めていく。

 3.『解答用紙に印字済の数値の14,000円』から「仮設部門費」の「第1工事部」への配賦額が14,000円と分かり、問題文3.よりその「サービス提供割合」が50/100と分かることから
   14,000÷50/100=28,000円(仮設部門の原価発生額)

 4.『解答用紙の印字済数値1,268,700円』から逆算すると「仮設部門」の「第3工事部」への配賦額4,200円と分かるので、
   4,200円÷28,000×100=15(仮設部門の第3工事部へのサービス提供割合)
   100-50-15=35(仮設部門の第2工事部へのサービス提供割合)
   28,000×35/1009,800円(仮説部門の第2工事部への配賦額)

 5.残りの欄を埋める。

 

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終わりに

今回は第27回建設業経理士試験の2級試験の第3問・第4問について解説致しました。
いかがだったでしょうか?
第3問・第4問併せて難易度は例年並みであり、躓かなかった方は分量も少し少なめに感じた方もいたのではないでしょうか。

第3問 問1移動平均法」で計算するため、書き込みがすべて各1行で済むので『材料元帳直接書き込みして丁寧に解答しましょう。


    問2「先入先出法」のため上記解説のように払出時の在庫の状況を把握してそこだけ計算すると計算が早く済みます。
   もちろん順番通りに下書きをして丁寧に計算しても確実に得点できるでしょう。
    ※『X工事の材料費』を計算というところに注意し『3/12のY工事への払出の金額』を含めないように注意して解答しましょう。

 

第4問 問1英語名よりは()書きの「工事原価」「期間原価」「非原価」で考えるとわかりやすいかもしれません。

 

    問2わかっているところを埋めて(転記)していくだけでも随分埋めることができ、埋めることであとどうすればよいかおのずと見えてくると思いますので、とりあえず書いてみることが大事です。

 

次回は1つ記事を挟んだあと第5問をアップする予定です。

 

➤アップしました。

xmanabu.hatenablog.com

 

➤第27回建設業経理士試験 2級 解答・解説 -まとめ-の記事へのリンク

xmanabu.hatenablog.com

 

 

第27回建設業経理士試験の問題と解答用紙は主催機関である「一般財団法人 建設業振興基金」のホームページにアップされています。

建設業振興基金ホームページの過去の試験問題のページ)
https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/

 

※このページの解答・解説は会計知識向上のため当ブログ独自の見解・考え方をメモ・記録したものであり、
専門学校などの専門家の組織体のような素晴らしく完璧な解答・解説ではございません
また、解答・解説・主催機関の見解・結果等を保証するものでもございません。
解答や解説に誤り等があっても当方では一切の責任を負いませんので、その点をご留意・ご了承のうえ、
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