第30回(2022年(令和4年)3月13日実施)建設業経理士試験 2級 第5問の解答・解説
今回は2022年3月13日に実施された第30回建設業経理士試験の2級試験の第5問の解答・解説を作成してみました。
解答
第5問(30点)
解説
第5問(30点)
(1) 通信費 2,500/現金 3,000
雑損失 500/
現金過不足:9,500-12,500=△3,000
(2) 材料貯蔵品 1,200/未成工事支出金 1,200
(3) ① 支払利息 1,200/仮払金 1,800
前払費用 600/
前払費用:1,800×1ヶ月/3ヶ月=600
②(10)でまとめて処理しております。※保留する場合は必ずわかるようなメモ等を残しましょう。
(4) ① 機械装置(工事現場用)
未成工事支出金 2,000/機械装置減価償却累計額2,000
(5,000×12か月)(予定計上額)ー 62,000(実際発生額)= △2,000(計上不足) → 未成工事支出金に追加計上
② 備品(本社用)
備品減価償却費 16,000/備品減価償却累計額 16,000
48,000÷3年=16,000
(5) ① 仮受金 10,000/完成工事未収入金 10,000
② 仮受金 8,000/未成工事受入金 8,000
③ 仮受金 5,000/未成工事支出金 5,000
(6) 貸倒引当金繰入額 1,260/貸倒引当金 1,260
47,000(受取手形)+(693,000ー10,000)(完成工事未収入金)×1.2%-7,500(貸倒引当金残高)=1,260
(7) 未成工事支出金 600/完成工事補償引当金 600
5,550,000(完成工事高)×0.2%-10,500(完成工事補償引当金残高)=600
(8) 退職給付引当金繰入額 3,600/退職給付引当金 13,000
未成工事支出金 9,400/
※現場作業員分は原価参入されるので、勘定科目が「未成工事支出金」になることに注意してください。
(9) 完成工事原価 25,000/未成工事支出金 25,000
(157,100(残高)ー1,200(2)+2,000(4)①ー5,000(5)③+600(7)+9,400(8))ー137,900(次期繰越額)=25,000
(10) 法人税、住民税及び事業税 36,180/仮 払 金 26,600
/未払法人税等 9,580
(5,555,560(収益計)-5,434,960(費用計))×30%=36,180
終わりに
今回の第5問は、至って例年どおりの傾向・難易度もしくは少し簡単かと思われます。構成も例年とほぼ同じでした。
受験の際は是非、過去問を解いて準備をしましょう。
今回の試験は少し難易度が高い部分が前半に集中した試験でした。
後半は比較的難易度が易しかったので、全体の難易度はやはり普通程度になるのではないでしょうか。
毎回同じ文句になりますが、今回も過去問の類似問題が多く出題されていたため、次回受験される方も、建設業特有の論点の確認、過去問の練習をしっかりとこなして試験に臨みましょう。
やはり過去問対策をするのが建設業経理士合格には一番近道だと思われます。
第30回建設業経理士試験の問題と解答用紙は主催機関である「一般財団法人 建設業振興基金」のホームページにアップされています。
(建設業振興基金ホームページの過去の試験問題のページ)
https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/
※このページの解答・解説は会計知識向上のため当ブログ独自の見解・考え方をメモ・記録したものであり、
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