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第31回(2022年(令和4年)9月11日実施)建設業経理士試験 2級 第5問の解答・解説

今回は2022年9月11日に実施された第31回建設業経理士試験の2級試験の第5問の解答・解説を作成してみました。

 

解答

 

第5問(30点)

 

解説

 

第5問(30点)

 

(1) ① 修正不要
       ② 当座預金 13,500/未払金  13,500
       ③ 支払利息  1,200/当座預金 1,200

 ここは、銀行と残高を合せるのが目的ではないので、ただ仕訳をするだけでOKです。

 

(2) 未成工事支出金 800/材料貯蔵品 800

  「棚卸減耗費」は間接経費として、未成工事支出金に計上されます。

 

(3) ① 現  金       1,200/仮払金 5,000
         旅費交通費 3,800/

     (10)でまとめて処理しております。※保留する場合は必ずわかるようなメモ等を残しましょう。

 

(4) ① 機械装置(工事現場用) 
    機械装置減価償却累計額 2,000/未成工事支出金 2,000
   (2,500×12か月)(予定計上額)ー 28,000(実際発生額)= 2,000(過大計上)未成工事支出金から控除 


   ② 備品(本社用) 
      備品減価償却費 15,000/備品減価償却累計額 15,000
   (60,000ー30,000)×0.5=15,000

 

(5) 仮受金 18,000/完成工事未収入金 18,000

 

(6) 貸倒引当金繰入額 900/貸倒引当金 900
  (43,000(受取手形)+425,000(完成工事未収入金)-18,000(貸倒引当金))×1.2%-4,500(貸倒引当金残高)=900 
   
(7) 未成工事支出金 760/完成工事補償引当金 760
  7,630,000(完成工事高)×0.2%-14,500(完成工事補償引当金残高)=760 


(8) 退職給付引当金繰入額 2,800/退職給付引当金 11,500
      未成工事支出金          8,700/
 ※現場作業員分は原価参入されるので、勘定科目が「未成工事支出金」になることに注意してください。

 

(9) 完成工事原価 33,600/未成工事支出金 33,600
  (266,400(残高)+800(2)ー2,000(4)①+760(7)+8,700(8))ー241,060(次期繰越額)=33,600 
     
(10) 法人税、住民税及び事業税 50,400/仮 払 金          27,900
                                           /未払法人税等 22,500
   (7,469,800(収益計)-7,637,800(費用計))×30%=50,400

 

 

終わりに

 

 今回の第5問は、至って例年どおりの傾向・難易度もしくは少し簡単かと思われます。構成も前回とほぼ同じでした。
 第5問はいつもほぼ同じ傾向の出題なので、受験の際は是非、過去問を解いて準備をしましょう。

 全体を通しても、今回の試験は比較的易しめな難易度の試験だったと言えるでしょう。
 近年は、毎回傾向がかなり似ているとまでは言えなくなりましたが、それでも建設業経理士試験は過去問からの出題が多く、出題傾向が似ている試験ですので、次回も受験される方は、建設業特有の論点の確認過去問の練習をしっかりとこなして試験に臨みましょう。
 やはり過去問対策をするのが建設業経理士合格には一番近道だと思われます。


第31回建設業経理士試験の問題と解答用紙は主催機関である「一般財団法人 建設業振興基金」のホームページにアップされています。

建設業振興基金ホームページの過去の試験問題のページ)
https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/

 

※このページの解答・解説は会計知識向上のため当ブログ独自の見解・考え方をメモ・記録したものであり、
専門学校などの専門家の組織体のような素晴らしく完璧な解答・解説ではございません。
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