なんでも学ぶろぐ

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近年の試験変更に続き、「日商簿記試験」が昨今のコロナ禍で様々な対策・改革を次々発表!

 コロナウイルス感染症拡大防止のため検定試験創設以来初の試験中止になった2020年6月の「第155回日商簿記検定試験」を踏まえ、日本商工会議所が様々な対策・改革を進める予定です。

 

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次回の2020年11月の「第156回日商簿記検定試験」は実施予定。

 現在日本商工会議所からは、次回の「第156回日商簿記検定試験」は2020年11月15日(日)コロナウイルス感染症対策を講じつつ、全国で施行する予定と発表しております。
 しかし、第156回試験(2020年11月試験)も感染防止対策の関係や会場確保が困難などの理由により、中止となる商工会議所や、定員に上限を設ける商工会議所が出ており、t都市部を中心に受験できない受験生が多く出ているそうです。
 昨今受験者数が減少傾向にあり、さらにコロナウイルス感染症拡の影響があるとはいえ、さすがに日本最大の簿記検定試験なので、この状況下でスムーズに実施するのは難しいのかもしれません。
 2月の試験においても受験をお考えの方は早めに対応することをお勧めします。


日本商工会議所が様々な対策・改革を進める予定を発表。

「第155回検定」は日商簿記検定創設以来初の中止となり、「第156回検定」は申込受付可能人数・地域に制限を設け受験できない受験生が出ているなど、多くの学習者が受験機会を喪失しており、そうした方々に受験機会を提供するための対策日本商工会議所から随時発表されています。

 

1級は2021年(令和3年)2月試験も実施

 「1級」は毎年6月と11月の2回実施されていますが、今年は6月の「第155回検定」が中止となったため1回のみの実施になってしまうかと思われましたが、2020年10月1日に日本商工会議所「第157回日商簿記検定試験(2021年2月28日)」で1級試験を実施すると発表しました。
 その実施理由は「1級は合格者に対し税理士試験の受験資格が付与されることや予め受験時期を決めて長期間学習されている受験者が数多くいることから、年間で2回の受験機会を提供することが重要」とのことです。

日本商工会議所の"第157回日商簿記検定試験(2021年2月28日)で1級試験を施行します。"のページはこちら

https://www.kentei.ne.jp/31648


2級・3級はネット試験追加へ

 日本商工会議所は初の中止となった「第155回日商簿記検定試験」以降、11月の「第156回日商簿記検定試験」は予定されているものの、未だコロナウイルス感染症収束の目途が立っていないこと今後感染症の拡大や大規模自然災害等が発生しても、継続的・安定的に試験実施が可能となる体制の構築のためなど、これまでの「統一試験方式」に加え2020年12月中を目途2級と3級「ネット試験方式(CBT方式)」を追加導入すると発表しました。

※「 CBT(Computer Based Testing)方式」とは、CBT会場で、コンピュータを使って、統計検定を受験するシステムです。 「ITパスポート試験」などに採用されており、日商簿記検定でも既に「簿記初級」や「原価計算初級」で採用されている方式です。

 

以下に現在発表されている「ネット試験の概要」を簡単にまとめました。

・「受験料」はこれまでと同額で、3級は2,850円(税込)2級は4,720円(税込)

・「試験時間」は簿記3級60分簿記2級90分。(従来の紙での試験も2021年6月からこの時間に変更予定)

 ※変更後は現在販売中の「過去問題集」が統一試験、ネット試験ともにあまり参考にならなくなるかもしれない点にに注意が必要かもしれません。

・「出題区分」は統一試験、ネット試験ともに共通

・「計算用紙」はネット試験でもA4用紙1枚が配布される。

・「試験会場」は指定のテストセンター(全国約100箇所に設置予定)で実施。

・「試験日」は随時実施予定。

・「試験問題」はコンピューターが受験者ごとに異なる問題を出題。

・「合格発表」は試験が終了するタイミング自動的に採点され、合否発表

・「合格証書」は合格者には即日"デジタル合格証"が交付される。


日本商工会議所の"「日商簿記検定試験(2級・3級)」へのネット試験方式の追加について"のページはこちら
https://www.kentei.ne.jp/31498

 

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さいごに

 コロナウイルス感染症拡大防止のため、前回の試験中止、次回以降の試験の縮小等で不安を抱えた受験者は多かったと思いますが、「1級試験の2月実施」は”来年税理士試験の受験を予定されている方”にはすごくありがたい措置だと思いますす。「2級・3級のネット試験追加」は”コロナ感染を懸念されて受験を躊躇していた方”や”いろいろな事情で受験断念を考えていた方”には朗報ですし、”検定試験中止の懸念”も無くなります。
 また”今後就職などに向けて資格取得が必要になる方”には随時受験できるようになるのは、すごくありがたいことだと思います。
 検定試験中止以降の日本商工会議所の様々な対策は”昨今の情勢に不安を抱える受験者”に向けた本当に素晴らしいものばかりだと思います。是非このような対応を今後も続けていって欲しいです。


※この記事は2020年11月3日時点で日本商工会議所にて公表されている情報であり、今後修正・変更等される可能性があります。
また、記事に誤りなどありましても当方では一切の責任を負いませんので、ご了承下さい。正式な情報及び最新の情報については、日本商工会議所のウェブサイトにてご確認くださいますようお願い申し上げます。