なんでも学ぶろぐ

当ブログではいろんな事を学んだり、調べたり、知ったりすることを目的にしたブログです。

第27回(2020年(令和2年)9月13日実施)建設業経理士試験 2級 第5問の解答速報?・解説

今回は2020年9月13日に実施された第27回建設業経理士試験の2級試験第5問の解答速報?・解説を作成してみました。

 

目次

 

f:id:xmanabu:20200928043732p:plain

 

解答

第5問(30点)



 

解説


第5問(30点)

(1) ① 通信費 1,500 / 当座預金 1,500
    ② 当座預金 8,000 / 完成工事未収入金 8,000

(2) ① 現           金   800 / 仮払金 5,000
      旅費交通費 4,200 /

   ② 仮払法人税等 36,000 / 仮払金 36,000

    便宜上の記載であり、精算表に「仮払法人税」は無いため、実際はここでは仕訳を行わず(10)で「仮払法人税」ではなく、「仮払金」をダイレクトに減額することになります。
 「仮払法人税」を欄外にメモ書きしても良いですし、(2)②に〇などを付け保留にしておく、(2)②に〇などを付け「仮払金」の減額金額だけ精算表に書いておくなど、自分に合った方法で処理して良いですが、必ず何かメモを残し、ここを忘れてしまわないようにしましょう

(3) ① 建物減価償却費 12,000 / 建物減価償却累計額 12,000
          (456,000 ー 0)÷38年=12,000
    ② 未成工事支出金 19,980 / 機械装置減価償却累計額 19,980
  -機械装置減価償却-
        60,000×0.333=19,980

(4) 借受金 23,000 / 完成工事未収入金 23,000

(5) 貸倒引当金繰入額 2,000 / 貸倒引当金 2,000
      {459,000(受取手形)+(8,300+19,980+4,200+32,000+3,000)(未成工事支出金)}×1.5%=30,000
      30,000ー28,000(貸倒引当金残高)=2,000

(6) 未成工事支出金 4,260 / 完成工事補償引当金 4,260
  -完成工事補償引当金繰入額-
     5,380,000×0.2%=10,760 10,760ー6,500(完成工事補償引当金残高)=4,260

(7) 退職給付引当金繰入額 8,000 / 退職給付引当金 40,000
  未 成 工 事 支 出 金    32,000 /
   -退職給付引当金繰入額-

(8) 未成工事支出金 3,000 / 工事未払金 3,000
      - 仮設撤去費 -

(9) 完成工事原価 56,900 / 未成工事支出金 56,900
          (8,300(未成工事支出金残高)+19,980+4,260+32,000+3,000)ー10,640=56,900

(10) 法人税,住民税及び事業税 60,000 / 仮払法人税等 36,000
                      / 未払法人税等 24,000

 

f:id:xmanabu:20200627185454j:plain


終わりに

 今回は第27回建設業経理士試験の2級試験の第5問について解説致しました。いかがだったでしょうか?
 第5問の難易度については例年並みもしくは少し易しいレベルたっだのではないでしょうか。
 日商簿記2級の後に受験された方は落ち着いて「工事原価」に該当するものは「未成工事支出金」にまとめて(経由して)計上することに注意して問題を解くことができれば、合格水準の得点をすることが出来たと思います。
 当期純利益法人税等」の数字もキレイな数字だったこと、有価証券など少し時間のかかる論点も出なかったところからも、少し易しめと言えるかもしれません。

 

 また、(2)②の法人税等の中間納付額については一度「仮払法人税等」とし、(10)の「当期の納付額」が決定した時に取り崩しを行い、精算表に「仮払法人税」が無いことから相殺したので記載しないと考える、もしくは「仮払金」をそのまま納付額の決定時に取り崩したと考えたことにすると解答のような数値になると考えられます。

 

 配点については合計で30点なので、「整理記入」をした項目を中心に各2点×15か所もしくは各3点×10か所(もしくはその混合)程度の配点になることが予想されます。

 

 これで第27回建設業経理士試験の2級試験についての解答・解説は以上となります。
 今回の試験は前回コロナウイルス感染拡大防止のため試験中止になったため、約1年ぶりの試験となりました。

 前回の中止により学習のペースを乱された方、今回の試験はコロナウイルス感染拡大防止協力などの事情のため受験できなかった方など、いろいろな方がいらっしゃると思いますが、今回は引っかけ問題逆算はあったものの全体を通して第25回のような難化は見せず、「全体的な難易度」は例年並みもしくは少し易しめかと思いますので、今までめげずに努力されてきた方で今回受験出来た方については、努力が報われ合格を勝ち取ることが出来たのではないでしょうか。
 とは言っても引っかけ問題などありましたので、今回残念な結果になってしまった方もいらっしゃるかと思いますが、建設業経理士試験」は難易度があまり乱高下するような試験傾向ではないため、次回以降に向けて努力し、試験の準備がちゃんと出来た方については合格を勝ち取りやすい試験だと思いますので、是非次回以降もチャレンジして頂きたいと思います。

 まだまだ昨今の状況下が続くとは思いますが、ぜひ次回以降も無事に試験が実施されることを願っております。


 次回は相続税法能力検定試験の記事等を挟んだあと1級 財務諸表 第1問・第2問の解答・解説をアップする予定です。

➤アップしました。

xmanabu.hatenablog.com

 

➤第27回建設業経理士試験 2級 解答・解説 -まとめ-の記事へのリンク

xmanabu.hatenablog.com

 

 

第27回建設業経理士試験の問題と解答用紙は主催機関である「一般財団法人 建設業振興基金」のホームページにアップされています。

建設業振興基金ホームページの過去の試験問題のページ)
https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/

 

※このページの解答・解説は会計知識向上のため当ブログ独自の見解・考え方をメモ・記録したものであり、
専門学校などの専門家の組織体のような素晴らしく完璧な解答・解説ではございません
また、解答・解説・主催機関の見解・結果等を保証するものでもございません。
解答や解説に誤り等があっても当方では一切の責任を負いませんので、その点をご留意・ご了承のうえ、
自己責任で閲覧してください。
記載等に問題があった場合など記事を削除することもございます。
なお、間違いや誤字などのご指摘はコメントで頂ければ随時訂正致します。
どうぞよろしくお願いいたします。