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(令和4年2月追記あり)相続税法 税理士受験生の朗報?税法能力検定に「相続税法」が追加! ー試験概要もあわせて紹介!ー

 昨今の状況のなか8月の税理士試験を受験されたみなさん本当にお疲れ様でした。

  今回は相続税を勉強されている方に朗報?です。

 

目次

 

 

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今年の税理士試験の相続税法は難易度が急激に難化した!

 以前、コロナウイルス感染拡大防止のため延期・中止が懸念されていた『第70回税理士試験』が、令和2年8月18日~8月20日にかけて、延期・中止することなく無事実施されたことをお伝えいたしましたが、その中日である8月19日に行われた相続税法今年大きな変革をもたらし、各専門学校の先生も解答に悩むくらい難易度が難化してしまいました。
 そのため今年は肩を落とされた受験生の方も多かったと思います。

 要因は「今年新たに試験員に加わった先生が元大手受験予備校の先生を異例の抜擢をしたことではないか?」とのうわさもありますが、それが平成25年の相続税法の改正による相続税の課税対象者の増加日本全体の高齢社会化日本の貯蓄額の大半を高齢者が保有していることなど、さまざまな理由から近年相続税の需要が急激に増加したことを踏まえ、今までの昔ながらの理論ベタ書きの試験傾向カンフル剤を注入し、現代における相続税に対応できる税理士輩出のための方針の一環として行われているものだとすると、今後税理士試験の相続税法はどんどん難化していくかもしれません。
 (今回の試験は理論だけでなく、計算も随所に「ひっかけ」が織り込まれている問題で良問ではあるものの理論・計算ともに例年よりは難化しております。)


相続税受験者に朗報?

 今年はまだ合格発表が出ていませんが、難易度がかなり難化したのは間違いありません。
 それでも受験に失敗すると職場で後ろめたい雰囲気になったりすることもあるでしょう。
 そんな相続税受験生これから受験を目指す方受験はしないが相続税には興味がある・学習する必要がある方などの皆さんに朗報?があります。
 
 全国経理教育協会(全経)が主催する税法能力検定相続税法今年から追加されました。
 今までは法人税法所得税法消費税法のみの実施でしたが、令和2年の10月試験より「相続税法」が仲間入りしました。
 まだ今年度の2020年10月2021年2月の試験2級、3級のみの実施となりますが、来年度以降は1級も実施されると予想されます。
 来年の税理士試験までの繋ぎ・基礎の見直し相続税の基本を勉強したい方、相続税がある程度理解している証明が欲しい方などなど、いろんな方におススメの試験です。
 今まで"他の税法の検定"はあるのにもかかわらず、国税三法の1つなのになぜか相続税」の検定が無い?と思っていた税理士試験の受験生にも朗報かと思います。
 是非受験を考えてみてはいかがでしょうか。


試験概要について

 記念すべき相続税法能力検定試験の第1回目(第104回試験)令和2年10月25日(日)に行われます。
 ただし、「申込期間」は令和2年8月31日 ~ 9月28日まで締切日に申し込んだ場合、振込みは9月29日まで)となります。
 次の第105回試験令和3年2月7日(日)に実施予定で「申込期間」は令和2年12月14日 ~ 1月11日までとなっております。
 
 「受験料」は2級が2,700円、3級が2,300円です。
 「受験地」は全国の専門学校など
 「合格基準」は100点中70点
 「試験時間」は各1時間(午後の時間帯に実施されるので受けやすいです。)
 「合格発表」は試験日より1週間後にホームページにて。

 

[追記]令和3年度試験から相続税法能力検定に1級試験が追加されました。

 試験開始時の令和2年度試験では2級と3級のみの試験でしたが、翌年令和3年度の試験から相続税法能力検定試験にも1級試験追加されました。
 ただし、令和3年度の相続税法の1級試験は他の税法試験とは一部試験日が異なることに注意してください。
 通常税法能力検定試験は、1級~3級すべて10月と翌年2月の年2回の試験ですが、今年度の相続税法能力検定試験2級と3級に関しては10月と翌年2月と例年通りですが、1級が5月と10月の実施となり、実質年3回の開催に分かれていますので、注意が必要です。

 ちなみに1級の受験料は3,500円(税込)です。

 

 まとめますと、

1級 

    受験料  3,500円(税込)
  第106回 (令和3年) 2021年 5月16日(日)09時00分~(90分)全国一斉
  第107回 (令和3年) 2021年10月31日(日)14時50分~(90分)全国一斉

2・3級

 受験料 2級 2,700円(税込) 3級 2,300円(税込)
  第107回 (令和3年) 2021年10月31日(日)

    2級 13時00分~(60分)3級 14時50分~(60分)全国一斉
  第108回 (令和4年) 2022年 2月 6日(日)

    2級 13時00分~(60分)3級 14時50分~(60分)全国一斉

  となります。

 

・今後について
 3回開催となるのは今年度のみなのか、来年度以降も続くのか、それとも来年度以降は他の税法と合わせて10月・翌年2月のみになるのかは現段階では公表されていませんので、令和4年度以降の試験を受けられる方は1級の試験日程については発表を待って確認するようにしましょう

 

 

全国経理教育協会の相続税能力検定試験のページこちら
(試験問題の見本も公開されております。)
http://www.zenkei.or.jp/exam/inheritance_tax

 

またネットスクールさんから早くも協会の公式テキスト『全経 相続税法能力検定試験公式テキスト(3級/2級)、1級』が発売されております。

全経の紹介ページはこちら
http://www.zenkei.or.jp/other_inheritance_tax

 

ネットスクールの販売ページはこちら
https://www.net-school.jp/shopbrand/ct272

 

アマゾンの販売ページ 1級はこちら 3級/2級はこちら

 1級

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おわりに

 もともと「税理士試験の相続税法」は、法人税法などウェイトの重い必須科目を含めた4科目を取得し、さらに最後の1科目をウェイトの軽い科目にすることなく、ウェイトの重たい相続税法をあえて受験しようと考える猛者が多く受験する科目のため受験生の母体のレベルは非常に高いとされています。
 更に今後は難化傾向が予想される試験となります。

 「簿記」や「法人税」などは、前々から税理士試験の試験日までにいろいろな検定がありましたが、「相続税」もこれで試験の間に検定を挟むことができるようになりました。
 今回は税理士試験受験生を主眼に紹介いたしましたが、昨今の相続税の需要からも、"税理士試験受験生以外の方"にも是非受験して頂きたい検定試験です。

 

 

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